レプリカ時計にはどのムーブメントが使われている?スイス製ムーブメントは採用されているのか?

約 10 年前まで、一部のレプリカ時計には ETA 製ムーブメントが搭載されていました。ETA2824 の単価は約 100 米ドルとコスト的に妥当だったためです。しかし数年前を境に ETA 社が外部へのムーブメント販売を停止したことで、流通在庫が激減し価格も大幅に高騰しました。これにより ETA ムーブメントのコストパフォーマンスが悪化し、レプリカ時計に採用されなくなった要因の一つとなっています。ただし、これは根本的な理由ではありません。

ETA2824、2836、2892 といったムーブメントは数十年前の古い設計技術を基盤としており、耐久性は維持されているものの機能面に制限があり、デザインも平凡なため、現在多くのスイス時計メーカーが使用を取りやめています。現在 ETA 社は、スウォッチグループ傘下ブランド専用の新開発ムーブメントを中心に生産しています。

かつて ETA 社と提携していた多くのスイス時計ブランドは、独自のムーブメント開発に乗り出しています。これら新型ムーブメントは旧型 ETA 製品と比較し、デザイン性と機能性が大幅に向上しています。特に裏蓋がスケルトン仕様のレプリカ時計の場合、ETA2824 を 1 対 1 複製モデルに搭載すると、裏面から見た際に本物と明らかな差異が生じてしまうため、これがレプリカ時計が ETA ムーブメントを採用しない最大の理由となっています。
現在 ETA 製ムーブメントの在庫は減少の一途をたどっていますが、セリッタ(SELLITA)社製 SW シリーズムーブメントは入手可能です。同社の製品は初期型 ETA28 シリーズとほぼ同等の仕様となっています。一部レプリカ時計メーカーは裏蓋非スケルトンモデルに SW シリーズムーブメントを採用していますが、価格が少し高めでコストパフォーマンスに劣るという欠点があります。

近年のレプリカ時計業界のトレンドは、人気モデル専用の独自ムーブメントを開発することです。この手法によりコストパフォーマンスを確保しつつ、ムーブメントの機能・外観をより忠実に再現することが可能になります。





