VS 工場製オメガシーマスター 8500 ムーブメント 特徴紹介


本記事では VS 工場によるオメガシーマスター 8 系ムーブメントの再現開発経緯を画像と文章で解説し、三段階の開発ステージに分けてご紹介いたします。

第一段階
この時代はレプリカ時計の黎明期にあたり、現在の基準から見ると粗雑な出来栄えでした。当時搭載されていたムーブメントは 2836/2824 型で、外観が正規品ムーブメントと大きく乖離しており、裏蓋から見ただけで偽物と容易に判別できました。


第二段階
オメガレプリカに日本製 SII(セイコーインスツル)8215 ムーブメントを土台とし、8500 ムーブメントの外装パーツを装着する手法が採用され、当時としては最善の手法とされていました。しかし欠点も多く、ストップセコンド機能が作動しない、時計稼働中に秒針が微細に揺れる、テンプ車の配置が正規品と明らかに異なるといった問題が顕在化していました。


第三段階
土台ムーブメントを 2836 型に変更し、8500 ムーブメントの化粧受けを取り付ける仕様に改良。これによりストップセコンド機能は実装できたものの、テンプ車の位置が正規品とずれる課題は解消されませんでした。また化粧受け方式の構造上、受け上の部品が脱落しやすく、ムーブメントの不具合を引き起こすケースが多発していました。

最終的な完成版
約 4~5 年に渡る改良を重ねた末、VS 工場は根本からの完全再開発という最適解を確立しました。
正規品のオメガ純正ムーブメントを分解調査し、一つ一つの部品を純正品と一致するよう一から設計・製造し、現在の VS 工場専用オメガムーブメントが完成したのです。同ムーブメントの性能詳細については当サイトの別記事をご参照ください。簡単にまとめると、VS 工場製一体型ムーブメントは約 70 時間のパワーリザーブを実現し、各部品、ルビー宝石、テンプ車の配置がすべて正規品と完全同一。純正品同様のカレンダー早送り機能も搭載されています。




